今回は、最新のAI技術であるGPT-4について徹底解説します。
GPT-4は、OpenAIが開発した自然言語処理モデルで、画像とテキストの入力を受け付けてテキスト出力を生成できるというすごい技術です。
では、GPT-4はどうやって動くのでしょうか?そして、その前身であるGPT-3.5と比較してどこが優れているのでしょうか?
この記事では、GPT-4の概要と使い方、GPT-3.5との比較、ChatGPTでの応用例などを紹介します。最新のChatGPTに興味がある方はぜひお読みください。
GPT-4の特長
画像解析ができるように
GPT-4はテキストだけではなく画像も入力して受付けることができるマルチモーダルモデルとなりました。
アップロードした画像の内容や意味、感情を解析してテキストで表現することが可能です。
入力「猫の写真」
出力「この猫は白くてふわふわしています。幸せそうに眠っています」
画像を読み込み、このような分析コメントを生成できます。
ワイヤーフレーム(ウェブサイトなどの骨格)のメモを読み込ませることでHTML、CSSを生成することもできます。
そのほか、以下の画像と質問を入力した場合、このような結果を返してくれます。
入力「これらの材料で何が作れますか?」と以下画像
出力
これらの材料で作ることができるものには多くのオプションがあります! いくつかの可能性は次のとおりです。
- パンケーキまたはワッフル
- クレープ
- フレンチトースト
- オムレツまたはフリッタータ
- キッシュ
- カスタードまたはプリン
- ケーキまたはカップケーキ
- マフィンまたはパン - クッキーまたはビスケット
これらはほんの一例ですが、可能性は無限大です!
引用:ChatGPT公式
これはあくまで一例であり、画像の状態を解析してそのあと何が起こるかなど予測することもできるのです。
扱えるテキスト量が大幅にアップ
GPT-4は、前身のGPT-3.5よりも扱えるテキストの量が大幅に増えました。
具体的には、約25,000文字(日本語では約10,000文字)までのテキストを一度に入力することが可能です。
これにより、長い文章や複雑な文脈も理解しやすくなりました。
小説やエッセイ、レポートなどの長文を入力すれば、「この小説は恋愛物語です。主人公は自分の気持ちに気づかない相手に思いを寄せています」といった要約文や「このエッセイは社会問題について考察しています。
筆者は自らの経験から問題提起し、解決策を提案しています」というような評価文、「このレポートは実験結果を報告しています。実験方法やデータや考察が詳しく書かれており、信頼性が高いです」というようなフィードバックを生成することができます。
精度や推論能力、創造性が向上
精度の向上
GPT-4は、膨大な量のテキストデータを分析して学習しているので、様々なトピックに関する正確な情報を提供することができます。
例えば、「日本の首都はどこですか?」と聞かれたら、「日本の首都は東京です。東京は日本最大の都市であり、政治や経済や文化の中心地です」と答えます。
推論能力
GPT-4は、与えられた情報から論理的に推測したり推理したりすることができます。
例えば、「りんごは赤い」と言われたら、「りんごは赤い色素であるアントシアニンを含んでいるために赤く見えます。しかし、皮をむくと白い色素であるセルロースが露出します」と言います。
創造性
GPT-4は、自分で新しいアイデアや表現方法を生み出すことができます。
例えば、「おもしろい話をしてください」と言われたら、「ある日、ねずみがライオンに挑戦しました。ねずみはライオンの髪の毛を引っ張ってイタズラしました。ライオンは怒ってねずみを追いかけましたが、ねずみはすばしっこくて逃げ切りました。そして、ねずみはライオンに向かって「あなたより私の方が速くて強いですよ」と言って笑いました。この話には皮肉なメッセージが込められています。
それは、自分の強みを誇示するだけではなく、相手の弱点を見抜くことも重要だということです」というような話をします。
GPT-3.5との比較
GPT-4 | GPT-3.5 | |
---|---|---|
入力 | マルチモーダル(画像・テキスト) | テキストのみ |
扱えるテキスト量 | 25,000 | 3,000 |
模擬司法試験スコア | 上位10% | 下位10%前後 |
創造性・信頼性 | 高い | GPT-4より低い |
2023年3月現在、GPT-4を使うには、月20ドル(約2,600円)の定額サービス「ChatGPT Plus」のの契約が必要です。
参考にしたサイト